Qグレーダー資格


[1]Qアラビカ/ロブスタグレーダーについて


日本では単に「Qグレーダー」と呼ばれることが多いようですが、アラビカ種コーヒー豆の鑑定士である「CQI認定Qアラビカグレーダー」とロブスタ種コーヒー豆の鑑定士である「CQI認定Qロブスタグレーダー」の2種類があります。CQI(Coffee Quality Institute)が認定した、アラビカ種/ロブスタ種のコーヒー豆の品質を評価する国際的に認知された珈琲鑑定士を指します。



[2]資格の有効期限について


Qグレーダー資格は、初回のQグレーダー試験(全19試験)を受けた日から3年間(36ヵ月)有効です。これは、初回の試験に合格した場合にも、リテイク期間にて合格した場合にも同様です。(リテイク期間の詳細については[4]を参照してください)Qグレーダー資格を維持するためには、資格更新試験に合格する必要があります。(資格更新試験の詳細については[5]を参照してください)

例)2020年5月1日〜6日開催のQグレーダーコース(試験最終日:5月6日)を受講した場合・2023年5月6日までが有効期限。


[3]Qアラビカ/ロブスタグレーダー試験概要について


General Coffee Knowledge



様々な分野において、コーヒーに関する一般的な知識を問うマークシート式の試験です。100問を60分で解答します。

Sensory Skills


甘味・塩味・酸味(アラビカコース)/ 甘味・塩味・酸味・苦味(ロブスタコース)に関する味覚の試験です。コーヒー液は使用せず、ショ糖・食塩・クエン酸(アラビカコース)/ ショ糖・食塩・クエン酸・キナ酸(ロブスタコース)の各溶液を単体または混合して用います。各溶液の濃度レベルは三段階あり、2試験[①各溶液の濃度順の並び替え②各溶液の混合液に含まれている味とその味の濃度レベルの違い]実施されます。

Olfactory

嗅覚に関する試験です。コーヒーに含まれることが多い36種類の香り(アロマエッセンス)を識別します。香りのグループ毎に分けて4試験[①Enzymatic②Sugar Browning③Dry Distillation④Aromatic Taint]実施されます。

ロブスタコースとアラビカコースで、使用されるアロマエッセンスの種類が異なる試験もあります。

Triangulation


1つのトレイ上に並べられた3つのカップから1つだけ異なるコーヒーが入ったカップをカッピングによって識別する試験です。トレイは1試験に6個あります。精製方法や産出地域のグループ毎に分けて4試験[アラビカコース:①Mild②Africa③Natural④Asia / ロブスタコース:➀Latin America➁Africa③East Asia④Indonesia]実施されます。

Organic Acid Matching Pairs

酸 (クエン酸、リンゴ酸、酢酸、リン酸)を添加したコーヒー液を、カッピングを通じて識別する試験です。1つのトレイ上に並べられた4つのカップから、酸が添加されたものを選び、その酸が何酸であるかを解答します。トレイは1試験に8個あります。

Roasted Sample Identification


[アラビカコース]

1つのトレイ上に並べられた3つのカップから、1つだけ異なって焙煎されたコーヒーが入ったカップを、カッピングによって識別する試験です。焙煎はSCA基準ロースト、ライトロースト、ベイクドロースト、ダークローストの4種類があります。トレイは1試験に6個あります。

[ロブスタコース]

テーブル上に並べられた6検体の豆が、それぞれどのように焙煎された豆かを識別する試験です。見た目、粉砕音、液体の色、味わい等から判断し、判断理由も含めて回答します。焙煎はCQI・UCDA基準ロースト、ライトロースト、ベイクドロースト、ファストロースト、ダークローストの5種類があります。

Green Coffee Grading


与えられた生豆(350g)に対して、SCA(アラビカコース)/CQI・UCDA(ロブスタコース)が定めるディフェクト豆を見つけ出し、その種類毎に定められたディフェクト豆の個数に対する欠点数を計算し、コーヒーを等級付ける試験です。

Roasted Coffee Grading

与えられた焙煎豆(100g)に対して、クエーカー豆を見つけ出し、その個数によってコーヒーを等級付ける試験です。

Cupping

SCA方式(アラビカコース)/CQI・UCDA方式(ロブスタコース)に基づき、カッピング試験を通じてコーヒーの官能評価をする試験です。精製方法や産出地域のグループ毎に分けて4試験[アラビカコース:①Mild②Africa③Natural④Asia / ロブスタコース:➀Latin America➁Africa③East Asia④Indonesia]実施されます。


[4]リテイク(再試験)期間・登録について


受験可能期間

初回のQグレーダー試験(全19試験)が不合格であった場合、試験を受けた日から18ヵ月以内に不合格であった試験を各2回までリテイク(再試験)することができます。上述の期間・回数以内に全19試験を合格した場合、初回のQグレーダー試験を受けた日から3年間(36ヵ月)、資格が有効となります。上述の期間・回数以内に全19試験を合格することができなかった場合、再度Qグレーダーコースを受講することとなります。

例)2020年5月1日〜6日開催のQグレーダーコース(試験最終日:5月6日)を受講し、全19試験の内、2試験不合格であった場合

 ・2021年11月6日までに、不合格であった2試験をリテイクする。

 ・全試験合格した場合、2023年5月6日までがQグレーダー資格の有効期限。

リテイク登録

1_CQIウェブサイトを開く

2_「DATABASE」をクリックし、CQIにログインする。(ログインID・パスワードは、Qグレーダーコースを受講すると発行されます。)

3_ページタブの「COURSES」をクリック

4_「Upcoming Courses」をクリック

5_該当する試験のIDをクリック

6_ページ右上の「Reatake Test」をクリック

7_利用規約に同意する。「□I agree」の□にチェックを入れ、「Retake Test」をクリック

8_JCE担当者より、CQIに登録しているアドレスにメールが送信されます。


リテイク料金

1科目 15,000円(消費税込)[CQI登録料+1科目試験料] 

2科目以降は、1科目につき+3,000円(消費税込)

例)・リテイク2科目:15,000+3,000=18,000円(消費税込)

  ・リテイク3科目:15,000+3,000+3,000=21,000円(消費税込)


[5]資格更新試験(キャリブレーションテスト)について


受験可能期間

Qグレーダー資格を維持するためには、資格有効期限の前後6ヵ月以内に、資格更新試験に合格する必要があります。資格更新試験に合格すると、試験日から新たに3年間(36ヵ月)有効期限が更新されます。資格更新試験は、2回まで受験することができます。

例) 2023年5月6日までの資格有効期限を更新するために、資格更新試験を受験する場合

・資格更新試験は2022年11月6日〜2023年11月6日の期間に受験可能。

・資格更新試験を2023年6月6日に受験し、合格した場合、2026年6月6日まで、資

格有効期限が更新されます。

講習・試験概要

実際の講習・試験の内容は以下のとおりです。

1_最新のQグレーダー概要やCQIの傾向の説明とプロトコルの確認

2_インストラクターと共にリファレンスカッピング(3サンプル)及びディスカッションを

行い、潜在的ディフェクトの確認をする。(ここで、カッピングフォームの使用確認及

び、各自サンプルコーヒーの評価確認を行う。)

3_カッピング#1(Washed Milds)

4_カッピング#2(Asia or African)

5_カッピング#3(Naturals)

資格更新試験の合否に関わる項目は「カッピング#1〜#3」の3つです。この3試験のうち2つでSCAカッピングフォームが適切に使用され、サンプルの欠陥を正しく記入し、合格基準点を超える必要があります。

2回目の資格更新試験が不合格だった場合は、資格回復試験を受験する必要があります。

(資格回復試験の詳細については[6]を参照してください)


キャリブレーション料金

25,000円(消費税込)


[6]資格回復試験(リサーティフィケーションテスト)について


受験資格

以下の理由でQグレーダー資格が無効となり、再度Qグレーダー資格の取得を希望する者は、資格回復試験を受験することができます。

・期間内に資格更新試験を受験しなかった者

・1回目の資格更新試験に合格できず、資格有効期限の前後6ヶ月以内に再受験しなかった者

・2回目の資格更新試験に合格できなかった者

・1回目の資格更新試験にて、全てのカッピングセッションが不合格だった者

試験概要

試験の内容は以下のとおりです。

1_Sensory Skills

2_Olfactory

3_Organic Acid Matching Pairs

4_Cupping(3セッション)

5_Triangulation(3セッション。Cupping試験で用いた同プロセス・産出地域)

(各試験の詳細は[3]を参照してください。)

以上の全ての試験に合格することで、Qグレーダー資格が回復されます。

全ての試験に合格できなかった場合は、不合格であった試験を再受験する必要があります。

再受験に合格できなかった場合は、再度Qグレーダー試験(全19試験)を受験する必要があります。


リサティフィケーション料金

100,000円(消費税込)